テカムセの呪い Tecumseh's Curse 2019 11 2
「景気の行方」
来年、再来年の景気がどうなるかは、
その時になってみなければわからないというのが正直なところでしょう。
しかし、就職活動をする大学生、経営者、投資家は、
来年、再来年の景気がどうなるか気になるところでしょう。
そこで、私が景気を占ってみましょう。
「占う」と書いたのは、やはり将来の景気を予想することは難しいからです。
まず、アメリカの景気ですが、
2020年は、大統領選挙の年なので、
意地でも「好景気」を演出するはずです。
そのため、米中貿易戦争は、2018年や2019年と比べると激化しないでしょう。
もしかすると、米中貿易戦争のピークは、2019年の前半にあったかもしれません。
さらに、2020年は、「テカムセの呪い」の年です。
これは、今となっては迷信かもしれませんが、
意外にも、トランプ大統領は、気にするかもしれません。
だからこそ、「厄払い」のために、意地でも「好景気」を演出するかもしれません。
さて、日本の景気ですが、
2020年は、東京オリンピックで盛り上がると予想するが、
早くも「オリンピック後」の2021年を心配する人が、
就職活動をする大学生には、多いと聞きました。
つまり、オリンピックが終わった翌年、
日本は不景気になるのではないかと心配する大学生が多いと言う。
しかしながら、私が思うに、
そもそも、「オリンピック景気」は、ありましたでしょうか。
東京へ出かけて駅を降りた時に、
オリンピックの雰囲気を感じることがあるでしょうか。
せいぜい、オリンピック関係のニュースを見て、
「来年、オリンピックが開催される」と思い出す程度でしょう。
前回の東京オリンピックは、
「首都大改造」と言われるほど大がかりなものでしたが、
今回の東京オリンピックは、「質素倹約オリンピック」と言ってよいでしょう。
とても、お祭りの雰囲気とは言えないでしょう。
「江戸っ子は宵越しの銭は持たぬ」と言われたのは、
もはや昔のことで、今の都民は「守銭奴」に近いかもしれません。
今の「東京経済」は、「節約パラドックス」に陥っているかもしれません。
訪日外国人は、気前良く、お金を使っているかもしれませんが、
都民は、経済学がなかった「江戸時代の経済」に戻っているでしょう。